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33・『豚キムチにジンクスはあるのか』を読みました!

<今年読んだ本 33>
『豚キムチにジンクスはあるのか』絲山秋子/マガジンハウス


芥川賞作家の絲山秋子さんによる、料理をテーマにしたエッセイです。
感想:いやーさすが芥川賞作家だけあって、普通の料理エッセイとは一味違う面白さでした!
“突っ込みどころ”を計算して作ってる感じです!食べて「いまいちでした」という料理の作り方が書いてあったり、中華スープに餃子を入れて「餃子は破裂するといいだしが出ます。」とか。
あと、相当体を張っています!『焼きうどんのビーフン風』という料理について書かれた「うどんは、いただきものの高級さぬきうどんも試しましたが、それよりも、スーパーで売っているお安いゆでうどんの方がべたべたしなくて調理が楽でした。」という一文があります。この一文のために同じ料理を2食作ったのですね。あと、「鬱状態で食欲が無い」とか「恋をして食事が喉を通らない」とか、通常の料理エッセイでは有り得ないような状況な出てきてました。いやーさすが芥川賞作家!おもしろかったです。