※当ブログの一部の記事にはアフィリエイト広告を掲載しています

38・『煙る鯨影』を読みました!

<今年読んだ本 38>
『煙る鯨影』駒村吉重小学館


現在も日本で行われている「商業捕鯨」について書かれたノンフィクションです。和歌山県の太地港に所属する小型捕鯨船「勝丸」を主人公にしたドキュメンタリーでございました。
商業捕鯨は全面禁止されているのかと思っていましたが、IWC(国際捕鯨委員会)の管轄外となっているツチクジラとゴンドウクジラは商業捕鯨が認められているそうです(頭数制限はある)。知りませんでした。


感想:いやー漁師の方々は言動に筋が通っている感じで格好いいですね!しかも相手は鯨ですからね!ひとことで“捕鯨”と言ってしまえば簡単ですが、「荒海の真っ只中で、10メートルを超える巨大な動物と闘う」と考えると、ちょっと想像を絶するスケールの大きさですよねえ。いやーすごい。


この本はあくまでも小型捕鯨船の姿を描いたドキュメンタリーであり、IWCの方針の是非については書かれていませんが、個人的にはやっぱり、絶滅の危機に瀕してない種類であれば多少は捕鯨してもいいんじゃないかと思います。ちょっとぐらいねえ。
小学校低学年ぐらいまでは給食に『鯨のオーロラ揚げ』という料理が出てましたが、ある時から『鮪のオーロラ揚げ』に変わりましてねえ。味付けは同じでしたが、鮪よりも鯨のほうが食べごたえがあってうまかったような記憶があります。気のせいかもしれませんが。ねえ。