※当ブログの一部の記事にはアフィリエイト広告を掲載しています

愛知県高浜市の「かわら美術館」で『ドーム ガラスの美展』を見た!

いやー四月も最後の木曜日ですね。

かわら美術館
さて本日は午前中に、愛知県高浜市の「かわら美術館」にて開催中の、『ドーム創業130周年記念 ドーム ガラスの美展―創造する伝統―』というのを見てきました!なんでも鑑定団にもよく出てくる、フランスのガラス工芸品メーカー「ドーム」のガラス作品の展覧会です!入場料は一般600円でした。
展示内容は

  • 1階展示室:ドーム社の作品の時代ごとの変遷
  • 2階展示室:アーティストとコラボレーションしたガラス彫刻
  • 2階展示室の奥の通路:ガラス作品の製造工程の紹介
  • 3階展示室:瓦とガラス作品を並べて展示

という感じでして、美しい作品が多かったです!形がきれいだし、まず素材のガラス自体が美しいです。家にあったら絶対すぐ割るだろーなーと思いつつ鑑賞しました。
この展覧会は5月24日まで行われているそうですので、ぜひどうぞ。

以下、多少詳細な感想

  1. 1階展示室:ドーム社の作品の時代ごとの変遷
    • 初期:透明なガラス瓶に、金箔で装飾が施されていました。高級感があったよ。
    • アール・ヌーヴォー:不透明な色ガラスで、植物などの文様がほどこされた花器でした。なんでも鑑定団によく出てくるガラス工芸品っぽい感じでした。ドームといえばランプが有名だと思いますが、ランプはひとつも展示されてなくてやや残念。あと、刻印されている「DAUM」の書体が何種類もあって、鑑定士はこの書体で制作年代を見分けるんだろーなーと思いました。
    • アール・デコ:透明な色ガラスで、幾何学的なデザインのものが多かったです。ガラスに厚みがあってどっしりしてました。
    • 1950年代以降:きれいな無色透明のクリスタルガラスで作られた、サメとか動物の置物が展示されていました。すごくなめらかーな曲線的な造形でした。ガラスはほんとに無色透明で、光を反射してうつくしかったですよ。
  2. 2階展示室:アーティストとコラボレーションしたガラス彫刻
    • まず入ってすぐに、サルバドール・ダリの有名な「溶けた時計」がガラスで作られたやつが、ハンガーにかかっている作品が展示されていました。こんなのもガラスで作ってたんですね。
    • さまざまな作品がありました!形はそれぞれの作品で全く異なるけど、素材はガラスで統一感があって、ちょっとふしぎな感じでした。特に印象に残ったのは、ジャン・フォシュールの「夢」「ガラスの仮面」(人間の頭部が穴だらけな感じで表現されている作品)と、アルマンの「ネッサンス」(ミロのビーナス像が型から取り出されるところみたいな作品)です。他にもいろいろありましたよー。
  3. 2階展示室の奥の通路:ガラス作品の製造工程の紹介
    • デザイン画を書く→石膏で原型を作る→ゴムで型をとる→ゴムの型にワックスを流し込み、ワックスで原型と同じ形のものを作る→耐火石膏で型を作る→耐火石膏の型に色ガラスの粒を詰める→加熱してガラスを溶かす→ガラスが固まったら型を壊してガラスの像を取り出す→品物を検品して不良品は取り除く→研磨して仕上げる→手彫りで「DAUM」の刻印を入れて完成、という手順で、全部手作りだそうです。大変ですね。
  4. 3階展示室:瓦とガラス作品を並べて展示
    • 「東洋美術」「花」「動物」などのテーマごとに、現代のドーム社のガラスの置物と、古い瓦が、並べて展示されていました。
    • この「瓦」が、龍の飾り瓦とか、他の美術館から借用したという鯱とか、立派な瓦がいっぱいで、かわら美術館も気合が入っているなーと思いました。
    • 3階展示室の中では、チュン・チャンウェイという作家の「象の姿をした人々」という作品が好きでした!胸像の首から上が象です。色は緑です。

あと3階の廊下には、せんとくんをデザインした薮内佐斗司氏の「瓦を磨く童子」という作品が展示されていましたよ。
そんなこんなで、かわら美術館は割とおすすめスポットです。ぜひどうぞ。