<今年読んだ本 62>
『リベルタスの寓話』島田荘司/講談社
御手洗潔シリーズです!中篇が2本収録されていまして、最初の1本はスウェーデンのハインリッヒさんが実働班、後の一本は日本の石岡君が実働班になっていますが、どちらも御手洗さんは電話でしか出てきません!遠隔御手洗さんです。
事件はいかにも御手洗シリーズらしい、猟奇的で摩訶不思議な状況が出てきます!そして事件の背景にはセルビアとかクロアチアの民族紛争の話が出てきて、けっこう重いテーマです。
リベルタスの寓話
講談社 2007-10
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感想:なかなか面白かったです!
オンラインゲームとか最新時事の話題が出てきて島田先生すげーと思いましたし、わけわからん状況が御手洗さんの手によって見事に解明されるという快感がありますし、なかなかいいんじゃないでしょうか。
そんな器用なトリックが物理的に可能なのかよ!と突っ込みたくなる部分もありますが、まあ御手洗シリーズですし、奇跡的な偶然が重なったということで、いいんじゃないでしょうか。