※当ブログの一部の記事にはアフィリエイト広告を掲載しています

SWAの落語会を見た!

今日は会社が終わった後に、『SWA』の落語会を見ました!「大名古屋らくご祭」のひとつとして行われた公演です!会場はナディアパーク11階のアートピアホールでした。
『SWA』とは「創作話芸アソシエーション」の略で、春風亭昇太師匠、柳家喬太郎師匠、三遊亭白鳥師匠、林家彦いち師匠の4人からなる、新作落語を創作する団体です。
おもしろかったです!


昇太師匠が出演するためか、キクチメガネが冠スポンサーになってるみたいで、舞台上部に「Presented by キクチメガネ」と書かれていました。キクチメガネえらい。
開演後、まず4人のトークでスタート。前座の人や、出演者名を書いた「めくり」は無しでした。一人終わるごとに座布団をひっくり返したりすることもありませんでした。出囃子も格好いい曲でした。新作落語らしく、格式にこだわらない感じですね。新作落語だからか、客席は若い人が多めでした。


この日の演目(終演後のロビーに、タイトルが貼り出されていました)

  1. 三遊亭白鳥『マキシム・ド・のん兵衛』
  2. 柳家喬太郎『柚子』
  3. 春風亭昇太『オヤジの王国』
  4. 林家彦いち『青畳の女』

そしてこの日はなんと、春風亭昇太師匠の50歳のお誕生日だったとのことで、エンディングにサプライズでバースデーケーキが出てきて、客席みんなでハッピーバースデートゥーユーを唄いました。いやー昇太師匠、50歳とは思えないです!若いです!あんな50歳になりたい。
いやーおもしろかったー。


以下、各演目の概要、感想等

三遊亭白鳥『マキシム・ド・のん兵衛』

概要:おじいさんとおばあさんが経営する潰れかけの居酒屋が、高級フランス料理店のサービスを真似するお話
感想:三遊亭白鳥師匠の高座は初めて見ました!映像や音声でも見聞きしたことがなく、白鳥初体験でした。座布団の上に正座しているけど背筋は伸びて、ちょっと後ろにのけぞり気味の座り姿が独特だなーと思いました。ずっと笑顔で素敵でした。
前半でおばあさんがフランス料理店のサービス内容が説明され、後半にそれらのサービスをおばあさんが居酒屋で再現します。そのその置き換え方が本当にばかばかしくて、大爆笑でした!前半部分の前振りを、すべて後半でひとつも無駄なくギャグに生かしていて、すごいと思いました。
こういう、前半が前振りで、後半が全部ギャグという構成は、コントや漫才でもよくあって、前半部分に笑いどころがなくて退屈になってしまう場合もありますが、三遊亭白鳥師匠のこの落語は、前半部分のおばあちゃんの人物描写がすばらしくて、まったくだれることなく見ることが出来て、ほんとうにすごいです。おもしろかったー。

柳家喬太郎『柚子』

概要:小学生の男の子が主人公。お父さんが実はホモなのではないかという疑惑が持ち上がるお話
感想:枕の部分では、まるで今から古典落語を演じるかのような、落ち着いたトーンで静かに喋っておられましたが、落語本編に入るやいなや、いきなり子供口調になって激しく子供っぽい悪口を連呼して、その落差に大爆笑でした!
“父親にホモ疑惑が浮上”というとんでもない設定から始まって、中盤もとんでもない展開になり、後半もとんでもない内容でしたが、最終的には感動で締めくくるという、ものすごい新作落語でした。斬新すぎます。喬太郎師匠すげえ。これはぜひ生で聴いていただきたいです。
笑いを取るための決めのセリフを、大声ではなく、小声で静かに言って、大爆笑を取っていた場面がたくさんありました。とんでもないギャグは「今から面白いギャグを言いますよ」という感じを出さずに、さらっと言ったほうが効果的なんだなあと勉強になりました。

春風亭昇太『オヤジの王国』

概要:いつも家で嫁と娘に邪魔者扱いされている可哀相なお父さんが主人公のお話
感想:中盤から後半の、虐げられていたオヤジが反撃に転じるところが痛快でした!
昇太師匠の初期の代表作とのことで、ちょっとオヤジ像が現代的でないと思いましたが、そこは古き良きオヤジの姿を未来に伝えるという意味で、あえてそうしているという演出なのでしょう。

林家彦いち『青畳の女』

概要:女柔道家の乙女心を描いた話。この作品は、「SWA」という団体として初めて作った噺だそうです。
感想:座布団の使い方が斬新でした!座布団を持ち上げて、高座上で巴投げしてました!初めて見ました!たぶんこういうのが新作落語の醍醐味なのでしょう。落語の枠をぶちやぶった感じの楽しさですね。
重量級の女柔道家の迫力を、低い声で表現しておられました。凄みがひしひしと伝わってきました。さすが体育会系の彦いち師匠!
爆笑の仕草や、爆笑のフレーズがいっぱいあって、すっごく面白かったです。正直パクりたいぐらいでした。