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『日本人へ リーダー編』を読みました!

<今年読んだ本 79>
『日本人へ リーダー編』塩野七生/文藝新書
ローマ人の物語』で有名な塩野七生(しおの・ななお)さんの著書です!文藝春秋で連載されていたものの単行本化だそうです。

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塩野七生

文藝春秋 2010-05-19
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感想:面白かったです!けっこう難しかったけど、ためになりました。
「リーダー編」というタイトルですが、会社や小組織のリーダーではなく、総理大臣や大統領といった、天下国家を率いるリーダーに対しての提言がまとめられている印象でした。特に国際政治の話が多いです。管首相と岡田克也外務大臣には即読んでほしい本だと思いました。話題の本ですから、さすがに内容の抜粋ぐらいはすでに目を通されていると思うけど。
一般の組織のリーダーに応用できる内容も多いとは思いますが、一般人が応用するには、かなり高い読解力が必要とされると思います。

「プロとアマのちがいについて」という章の中に、すごく具体的で即実行しなきゃまずいような一文がありましたので、引用します。

まず第一に、反省することですね。それも、自己反省。周辺の事情に変化があった、などと言ってみても無駄である。今までは周辺の事情がどう変化しようと良い成果を得られたのに、それが得られなくなったということはカンが鈍ったゆえなのだ。だから反省は、徹して自分の言行の反省に限定すべきである。
そして自己反省は、絶対に一人で成されなければならない。決断を下すのも孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。自分と向き合うのだから、一人でしかやれない。もしかしたら、プロとアマを分ける条件の一つである「絶対感覚」とは、それを磨くことと反省を怠らないことの二つを行っていないかぎり、習得も維持もできないものなのかもしれない。

常に研究、常に練習が必要なんですね。武器はたゆまぬKUFU。最近ぼーっと過ごしているので、わたくしも改善しないと。