<今年読んだ本 144>
『隙間女(幅広)』丸山英人/電撃文庫
さまざまな都市伝説をテーマにした短編集です!不思議な恋愛の話が5本です。
隙間女(幅広) (電撃文庫)
丸山英人 ミヤスリサ
アスキーメディアワークス 2010-07-10
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感想:わりと面白かったです!
しかし、面白かったけど、都市伝説や怪奇現象をテーマにしているだけに、「今は短期的に幸せでも、将来を長期的に考えたら幸せにはなれなさそうだ」と思える結末の話が多く、読後感はあまりすっきりとしませんでした。面白かったですけど。
隙間女(幅広)
「隙間女(家具と壁の間の隙間からこっちを覗いている妖怪)」の針美がかわいいです!
消えない傷と恋占い
これはいいです!気味の悪い話かと思いきや楽しいオチがついてて、将来も幸せになれそうですし、いいです。
デコは口ほどにものを言う
人面疽だけど性格はいい人、というのは斬新だと思いました。甘酸っぱい恋を描いていて、最後の展開も甘酸っぱくていい感じです。でも人面疽ですから、どんなにいい奴でも、視覚的には気持ち悪いですよねえ。まあハッピーエンドだからいいか。
花摘みの園で相席を
男だけど死後にトイレの花子さんになってしまった、というのは斬新でいいですね!また、「便所飯」という、昨今話題の社会現象を取り上げていて、時事性もあっておもしろいです!しかし主人公が便所で地縛しちゃってる霊ですから、今は精神的に恋愛が成立しても、将来大変だろうなーと思いました。
隙間女(飽和)
素直に面白いです!妖怪と人間だから、遠い将来を考えると幸せに結ばれるのは難しいのではないかという懸念もあるが、針美がかわいいからいいや。