朝井リョウ『何者』を読みました!直木賞!

<今年読んだ本 10>
『何者』朝井リョウ/新潮社
朝井リョウ先生の直木賞受賞作です!大学生たちがツイッターを駆使しつつ就職活動するお話です。

感想:むちゃくちゃ面白かったです!こんだけ面白ければ直木賞ゲットも当然です!
まず、巻頭に載ってる、ツイッターのプロフィールの形式での登場人物紹介の時点で、すでに相当面白いです!こんなヤツいかにも実際にいそう!
で、描かれてる題材がめちゃくちゃ新鮮です!若者のツイッター使いこなし具合とか、不器用な人の就活の大変さ具合とか、まさに現在も現在、平成25年度4月採用の就活事情を描いている感じで、リアルタイム感がものっすごいです。今読んでこそ面白いんでしょーねー。みんなも読もう。
あと、最初のほうで、登場人物が「ジャンプの投稿ハガキのコーナーまで読んでいた」という記述がありました。これは、作者の若さを考えると、『じゃんぷる』もしくは『ジャンプ魂』のことではないかと推測されます。なんかうれしい。


登場人物の言動で共感できた点:作品づくりに関して「百点のものを世に出したい。十点や二十点のものを客に見せるわけにはいかない」とか言って何もしないヤツに対して、「十点でも二十点でもいいから、自分の中から外に出せ!外に出さないと、点数さえ付かないんだ!!」みたいに説教した場面。よく言った!
ゲーム作家のさくまあきらさんが昔出してたイラスト投稿本『チョコバナナ』の中で、「作品を作ったら、世に出しましょう!」とおっしゃっていたのを思い出しました。座右の銘です。


登場人物の言動で共感できなかった点:「アルバイトのことを“仕事”と言う人」のことを、「アルバイトのくせして仕事を気取るな」みたいに馬鹿にするような発言。これは全く共感できません。アルバイトのことを“仕事”と言っても、何も間違っていないでしょう。雇用形態がアルバイト契約であれ正社員契約であれ仕事は仕事ですから。
中山功太さんが昔やってたあるあるネタで「バイトに真剣に打ち込んでるやつは、バイトのことを“仕事”って言います」というネタがあり、それを聞いた時も「功太さんそれは笑いのネタにするようなことじゃないんじゃ…」と不満に感じたことを思い出しました。


終盤の、天地がひっくり返るような展開がすごいです。あと今、自分が定職に就いているということがものすごい奇跡的なことに思えました。ひゅあー。