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飯間浩明『辞書を編む』を読みました!

<今年読んだ本>
『辞書を編む』飯間浩明
三省堂国語辞典の改定作業に携わっている著者の方が、辞書編纂者のはどんな仕事をしているかについて書いた本です!リアル舟を編むです。

感想:すごい面白かったし勉強になりました!
辞書作りの第一歩は、小説『舟を編む』でも描かれていたように、言葉の用例採集だそうです。街中やテレビや雑誌で辞書に乗せる候補の言葉を採集する方法の話が非常に興味深かったです。“ガチャポン”という言葉の用例を採集するためにお店の写真を撮ったら店員さんに怒られたとかの面白エピソードが色々です。
三省堂国語辞典第7版は2013年末に出る予定だそうです。欲しくなったじゃねーか!
<2022年追記>三省堂国語辞典第8版が2021年末に出た!
https://amzn.to/3L7THpx

  • 三省堂国語辞典は、「世間一般で広く使われているけど、大型辞書にもなかなか載っていない言葉」がいろいろ載ってるのが魅力だそうです。“どの口が言うのか”とか。そのような、今まで見過ごされていた言葉を発見すると、「キターー!」みたいな感じで非常にうれしいんですって!その気持ちはよくわかります!クイズの問題作りで今まで答えになったことがなさそうな言葉が答えになる問題を作れたりとか、投稿ネタ作りで今までいじられたことのない芸能人を題材にしたネタができたりとか。着眼点を鍛えたいです。
  • 一時的な流行語も、時間が経って定着し、普通に使われる一般語になるかもしれないという観点から、「おっぱっぴー」「整いました」「ラジバンダリ」等の言葉も用例を採集済みだそうです。「おっぱっぴー」「整いました」は芸人ご本人が根強く使い続けてブームが再燃すれば一般語として定着する可能性もありそうだけど、ラジバンダリはどうだろう。ダブルダッチ解散したし。
  • 『辞書を編む』とは関係ない自慢ですが、うちには新明解国語辞典の初版があります!初版とは明記されていませんが、奥付に「第一刷発行/昭和四十七年一月二十四日 第二十四刷」と書いてあって、序文に先行する辞書を芋辞書とこきおろす文章があるのでたぶん初版です!「坂下町農業協同組合」の名入りです。プレミアついてないかな。使いまくってボロボロですけど。