『キン肉マン Go Fight!』の歌詞に対する問題提起
アニメ『キン肉マン』の主題歌、『キン肉マン Go Fight!』は名曲ですよね!
串田アキラさんの力強い歌唱と、森雪之丞先生が作詞を手がけた歌詞によって、キン肉マンの格好良い面とコミカルな面の両方が、みごとに表現されています。
で、曲全体としては素晴らしいのですが、歌詞の一部で、キン肉マンが非常にダサい発言をしているのではないか? と問題提起するのが、本記事の目的です。
問題の歌詞
以下、歌詞の一部を引用します。
串田アキラ『キン肉マン Go Fight!』
作詞:森雪之丞、作曲:芹澤廣明
キン肉マン
走る(すべる) 見事に(ころぶ)
カッコの外が串田アキラさんによる歌唱で、カッコの中はバックコーラスの女性の声で歌われています。
この部分の歌詞について、「キン肉マンの言葉だけを見ると、かっこいいセリフだが、コーラスでツッコミが入ることにより、とても間抜けな文章になっている!面白いギャグだ!」と解釈される場合が多いです。
しかし!! この部分の歌詞で、キン肉マンの言葉の部分だけを抜き出したら、めちゃくちゃダサいセリフなんじゃないでしょうか!?
キン肉マンの発言を検証
キン肉マンの言葉だけを抜き出すと、こうなります。
走る 見事に
まず、「私は、強い」の部分。
いくら本当に強いとしても、「強い」ということを自称するのは、ちょっと自信過剰だと思います。もっと謙虚になるべきです。こういうことを自分で言うべきではありません。
そして、さらにひどいのは「走る、見事に」の部分。
キン肉マンは超人プロレスの選手であって、走ることは専門外です。そんなキン肉マンに「私は見事に走れる!」とアピールされても、まったくピンと来ません。
しかも倒置法を使っています。「見事に走れる」という的外れな自慢を、わざわざ倒置法という文章表現の技法を使って強調しています。これは格好悪いです。
倒置法を使ってまで「見事に走れる」ことを自慢しても許されるのは、為末大さんや朝原宣治さんのようなオリンピック級の短距離走選手だけでしょう。
このように、キン肉マンの「私は 強い 走る 見事に」という発言は、めちゃくちゃダサいと考えられます
ダサさを実演
キン肉マンの「私は 強い 走る 見事に」という発言が、どれほどダサいのか、実演しました。

いやあ、ダサいですね。
結論
以上の論考により、わたくしが辿り着いた結論は、以下の通りです。
- 『キン肉マン Go Fight!』の歌詞の中の、キン肉マンの発言は、ものすごくダサい!
- しかしそんな三枚目な部分も、キン肉マンの大きな魅力です!キン肉マンはかっこいい!
- そして、キン肉マンのかっこよさをみごとに表現した、森雪之丞先生の歌詞は素晴らしい!
以上です。
ひゃー。