※当ブログの一部の記事にはアフィリエイト広告を掲載しています

『B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』を読みました!

<今年読んだ本 117>
『B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』綾里けいしファミ通文庫
主人公は小田桐という男子です。主人公の上司の「繭墨あざか」は黒いゴスロリ服を着て紅い唐笠を差している14歳の少女で、「繭墨霊能探偵事務所」というのを開いています。で、怪奇な事件を扱うみたいな話でした。

B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)
綾里けいし kona

エンターブレイン 2010-01-30
売り上げランキング : 173867
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

asin:4047262862

感想:かなり面白かったです!
暗い、退廃的な雰囲気をたっぷり味わえました。ダーク、グロテスク、ブラック、ホラー、耽美といった言葉で表されそうな雰囲気です。基本こわい話ですが、こわいだけでなく、ところどころで繭墨あざかが可愛いので、最後までおもしろく読めました。いいですね。
内臓がふんだんに出てきますし、主人公の小田桐は男なのに「腹に鬼を孕んでいる」という設定ですし、常軌を逸した人物が多数登場します。ドロドロです。京極夏彦先生の作品や、谷崎文学に似た感じかなーと思いました。京極作品も谷崎文学も2冊ずつぐらいしか読んだことありませんが…
ところで、この話の舞台は「愛知県奈午市」という架空の都市です。森博嗣先生の小説に出てくる「那古野市」に続く、名古屋っぽい都市ですね!わー!!しかし、『B.A.D.』には、名古屋っぽいネタは出てきませんでした。次巻はそこも期待したいです。