<今年読んだ本 21>
『宇宙エレベーター 宇宙旅行を可能にする新技術』石川憲二/オーム社
SF小説によく出てくる「宇宙エレベーター」の実現について書かれた本です!著者は科学技術ジャーナリストで作家の方だとのことです。難しい専門書ではなく、宇宙エレベーターにまつわる面白よもやま話をまとめた読み物のような本です。「アクセル・ワールド」に出てきたスカイフック式エレベーターの話も出てきてました。
宇宙エレベーター−宇宙旅行を可能にする新技術−
石川憲二
オーム社 2010-02-24
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asin:4274067920
感想:夢あるねー!宇宙エレベーターは、まったく不可能な話ではないんですね。
2030〜40年とかに宇宙エレベーターが実現可能かもしれないとかなんとかいう話が出てきました。私が元気なうちに宇宙エレベーターが実現されてほしいです。がんばれ学者の人たち!
得た知識:
- 宇宙エレベーターの作り方:宇宙ステーションから工事を始める。地球のまわりを周回する宇宙ステーションから、地球側と宇宙側へ同時にケーブルを伸ばしていく。すると、地球側に引っ張られる重力と、宇宙側に引っ張られる遠心力がつりあって安定する。どんどんケーブルを伸ばして地球側が地表に着いたら完成。地面に高い塔を建てる方式とは全く違うんですね。
- 宇宙エレベーターの地球側のステーション(アースポート)は、基本的に、赤道上に造られる。シンガポール周辺が有力っぽいらしいです。今のうちにシンガポールに投資したらいいかもね。
- 宇宙エレベーターを支えるケーブルの素材は、「カーボンナノチューブ」で作れば、理論上はいけるらしいです!強度的に!しかしカーボンナノチューブは、現在は医学薬学とか電子工学とかの素材としての研究が主で、ケーブルの構造材としての研究はほとんど行われていないらしいです。がんばって学者!!
いやー宇宙行きたい。