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『まるく笑ってらくごDe枝雀』を読みました!

<今年読んだ本 66>
『まるく笑ってらくごDe枝雀桂枝雀/PHP研究所
今は亡き天才落語家、桂枝雀の著書です!枝雀師匠の落語、『鷺とり』『宿替え』『八五郎坊主』『寝床』『雨乞い源兵衛』の五席の速記が載っているほか、演芸研究家で落語作家の小佐田定雄氏との対談が収録されています!

文庫版

(↓私は文庫じゃなくて、元の単行本を鶴舞中央図書館で借りてきて読みました)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569210457/yamamototoshi-22/ref=nosim
感想:これはよろしいで!!かなり面白いし勉強になります!!
高座の速記録は、文章で読んでも相当面白いですが、これを枝雀師匠の声で聞いたらさぞかし抱腹絶倒だろうなぁ〜と心底思います。私は『鷺とり』だけはCDで聴いたことがありますが、他の四席も聴きたい!!『宿替え』で、引越しの準備のために風呂敷の上に漬物の重しを乗せるとき、置く仕草と同時に「…オモシ。」と言葉に出して言うところとか、枝雀師匠の声で聞いたら爆笑でしょうからねー。はい。


小佐田定雄氏との対談との対談では、枝雀師匠の落語理論による「サゲの4分類」について解説されています。これは、“落語のサゲを聴いたとき、お客さんがどういう気持ちで受け止めて快感を得るか”という視点に基づいて、サゲを「ドンデン」「謎解き」「へん」「合わせ」の4つに分類するというものらしいです。
すごいのは、この分類は「分類のための分類」ではなく、落語の再生産のために行われた分類だということです!対談中で枝雀師匠がそう言ってました。新作のネタのオチを考えるとき、この4つのパターンに当てはめることで、考えがまとまりやすくなるというものらしいです。なるほどー。
これは落語に限らず応用できると思うので、私も何かネタを考える時には参考にしようと思います。なるべく。