<今年読んだ本 11>
『マダガスカル異端植物紀行』湯浅浩史/日経サイエンス社
植物学者の方が書いた、マダガスカルの植物に関する本です!
感想:予想以上におもしろかったです!マダガスカル行きてえー!珍植物を生で見たい!!
マダガスカルを紹介した本としては、下手な旅行記よりも面白いんじゃないかと思います。異境を旅する疑似体験をしたいなら、植物学の本がまじおすすめです。数年前に読んだ『熱帯雨林』の新書とか、すごいおもしろかったし。
読んでると、著者の方の植物好きぶりがビシビシ感じられて、いいです!さかなクンの植物版のような方ではないかと思います。この著者の方と一緒に散歩して、道端に生えてる植物について解説を聞きながら歩きたいです。
この本は1995年に出版されたものです。ここに書かれてるマダガスカルの珍植物が、その後に破壊されていないことを祈る!!
マダガスカルには、マダガスカルにしか分布してない植物が多くて、「科」のレベルでも、マダガスカルにしかない植物の「科」が7つもあるそうです。ディディエレア科、ディディメラ科、サルコラエナ科、ロパロカルパ科、ディエゴデンドロン科、フンベルティ科、ゲオシリダ科の7つです。いっこも聞いたことねえ!!
ディディエレア科のディディエレア・トローリーはサボテンのような多肉植物で、ひょろ長い枝がタコの足のようにうねうねと絡み合って、高さが7メートルにも達するそうです。写真載ってます。ものすごい異国情緒!生で見たいわー。
「全世界中でその場所にしか生えていない超貴重な植物だけど、現地の人にとってはそのへんに生えてる雑草みたいなもんなので、カメのエサにしている」みたいな状況がマダガスカルではよくあるらしいです。しかもそのカメもマダガスカルにしかいない超貴重なカメだったりとか。そんな独特の環境にあこがれます。
あと、バニラはラン科。これはクイズでたまに出題されるので覚えよう。