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『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』を読みました!

<今年読んだ本>
『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』横田増生/朝日新聞出版
消しゴム版画家で、偉大なテレビ批評家だった、ナンシー関さんの評伝です。ナンシーさんは2002年に亡くなり、今年が没後10年だそうです。
宮部みゆきさんや電波少年の土屋プロデューサーがナンシー関とはどんな存在だったかを語るインタビュー、デビュー以降の仕事の軌跡、上京前の青森で過ごした時代の話などです。

感想:面白かったです!
没後10年経った今でも、ナンシーさんを超えるテレビ批評家はいないと、みなさん口をそろえて語っているのがすごいです。ツイッターとかブログで気軽にテレビの感想を書ける時代になったからこそ、ナンシーさんのキレ味のよさがより輝いて見えるんでしょうね。文章だけでなく版画も付いてるし。

高校時代にオールナイトニッポンでハガキが読まれて、翌日学校に行ったらみんな聴いてて、教室に入ると拍手喝采で迎えられた、というエピソードに、ちょっと共感しました。いやーナンシーさんにもそんな時代があったとは。その照れくささは分かる!私も中学校のときCBCラジオの『冨カン』にハガキ出してて、読まれた翌日にクラスメイトにちやほやされて嬉しかった思い出があります。
晩年は、連載を大量に抱えて仕事に追われすぎた上に、ヘビースモーカーで肥満症で、しかも出版界でビッグネームになってきたので誰も「痩せろ、タバコやめろ」と言えず、そのうえ健康診断をぜんぜん受診してなかったから、なかったから寿命を縮めたんじゃないかとのことです。過去には鼻エンジンの村田渚さんが急逝されたこともあったし、フリーランスで仕事をなさっている人も、定期的に人間診断を受けて頂きたいです。そう考えると、ぐるナイとか内村さまぁ〜ずで定期的にやる人間ドック企画って、いい企画なんですね。やべっちのクモ膜下のうほうは良性。