※当ブログの一部の記事にはアフィリエイト広告を掲載しています

窪寺恒己『ダイオウイカ、奇跡の遭遇』を読みました!

<今年読んだ本 7>
『ダイオウイカ、奇跡の遭遇』窪寺恒己/新潮社
人類で初めてダイオウイカに深海で遭遇した、窪寺先生の著書です!ダイオウイカ深海撮影プロジェクトの話を窪寺先生視点で読めます!大学で研究を始めたころの話や、ダイオウイカ以外のイカタコ類研究の話など盛りだくさんです。

感想:ものすごく面白かったです!NHKの取材班の人が書いた『ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書) 』とあわせて読むのがおすすめです。取材する側とされる側がお互いに気を使っている感じです。
得た知識:窪寺先生の学説によると、ダイオウイカは水温が摂氏5度〜15度くらいの中深層域に分布していて、冬場の異常低温で表層付近の海水温が下がるとダイオウイカの活動範囲も表層付近まで上がってきて、そこに強い西風が吹くとダイオウイカが日本海岸に打ち上げられることが多くなるそうです。だからここ最近ダイオウイカが海岸に打ち上げられたというニュースが多いということは、何らかの理由で海水温が下がってるんじゃない?
あと、南極海には、ダイオウイカ以上に発見例が少なくて謎に包まれており、一説によると最大のものはダイオウイカよりも大きいかもしれない「ダイオウホウズキイカ」というのがいて、ニュージーランド国立博物館にはその標本があるそうです。触腕にカギ爪みたいなのが付いてるんですって。
研究者の皆様がんばって研究して!!