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『「深読み」読書術』を読みました! 『超訳ニーチェの言葉』の著者による読書論ですが納得できない部分もあった

<今年読んだ本 36>
『「深読み」読書術』白取春彦/三笠書房
ベストセラー『超訳ニーチェの言葉』の著者の方が、読書の効能について語った本です。

感想:納得できる部分もあるが、納得できない部分もあります!
「とにかく本を読まないと駄目だ!本は読んどけ!!」「古典を読め!!」「本を読むなら、意味が分からなくても最後まで読み通せ!!」という話は、なるほどその通りだと思いました。
しかし!!

  • 娯楽目的で読む大衆小説のことを「読み物」と呼んで、ちょっと小ばかにした感じで語っているのが、なんだか腹が立ちます!!そんなにドストエフスキーが偉いのか!!ライトノベルばかり読んでて悪いか!!
  • 読むべき古典文学の例として挙げられているのが、『聖書』、ゲーテの『ファウスト』、キケロの『老境について』、アランの『幸福論』など、やたら敷居が高そうな西洋のガチ古典ばっかりです!!これ、ひょっとして著者が自分の教養を自慢したいだけじゃない!?もちろん聖書とかゲーテとかは死ぬまでに一度は読んどくべきだとは思いますが・・・
  • 「テレビやネットやスマホで情報を得ることはできるが、“知識”を得るには本を読むしかない。だからテレビやネットは駄目だ!本を読め!」みたいなことを書かれていました。本を読むことの有用性を褒めるのはいいとして、テレビやネットを必要以上にけなすような書き方をすることはないんじゃない!?今の時代、ネットで最新情報を得ることも大事でしょ!!ネットは駄目だと切り捨てるのではなく、読書とネットの両立が必要だと言うべきでしょ!

そんな文句を言いたくなりましたが、ドストエフスキーとかの古典もいつか読まなきゃ・・・