※当ブログの一部の記事にはアフィリエイト広告を掲載しています

『平凡 他六篇』を読みました!

<今年読んだ本 69>
『平凡 他六篇』二葉亭四迷岩波文庫
言文一致体の小説です!二葉亭四迷の最後の長編小説で、文学者が主人公の自伝的小説だそうです。なんとなく名作的なものが読んでみたくなったので読んでみました。冒頭の一文は「私は今年三十九になる。」です。

平凡―他六篇 (岩波文庫)

平凡―他六篇 (岩波文庫)

感想:読みやすかったです!100年前の人が書いた文章だとは思えないぐらい、普通に読めました!さすが言文一致体。
文章の大部分は一人称で書かれた地の文でして、会話文は少なめです!主人公の小説家の心の動きが、つまびらかに伝わってきます。内容は堅すぎず、女性関係の話とかが程よく下世話で、いい感じでした。さすが100年残った文学作品だ。
あと、最後の終わり方が意外でした!こういうオチだとは知らなかった。

しかし、“他六篇”として収録されている論説文は、内容が高度すぎて私にはさっぱり理解できなかったです。とほほ。