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『工学部・水柿助教授の解脱』を読みました!

<今年読んだ本 5>
工学部・水柿助教授の解脱森博嗣幻冬社
水柿助教授(森博嗣先生自身がモデルと思われる人物)が、小説を書いたおかげでお金持ちになって、奥さんといっしょに楽しい生活を送るみたいなお話です。

工学部・水柿助教授の解脱工学部・水柿助教授の解脱
森 博嗣

幻冬舎 2008-04
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感想:かなり面白かったです!わき道にそれまくりの文章が面白いです!「長久手アピタは超アピタ」とか、おもしろ文章満載です。最後の章が、これでシリーズの終わりっぽい終わり方ですが、続きが読みたいと思いました。どうなんでしょう。
いやーそれにしても、水柿助教授みたいな「どんどん印税が振り込まれて、お金を使い切れない」という生活がしてみたいものです。うらやましい。そんな水柿助教授と対比して考えると、小室被告は水柿助教授の何十倍のお金を得たのになんであんなことになっちゃんだろうという世の無常観みたいなのも味わえます。
あと、お笑い的に手厳しい記述がありました。人を笑わせることについて書かれた一節の、以下の文章です。

これは、商品が売れている時期に、次の新商品を開発しなければならない企業の教訓と同じである。大いに笑われているとき、それが自分の面白さのためだ考えると危険だ。この次期に次の手を打たないと危ない。

うわー、常に次の手を打たないといかんのかー!私はもう3年ぐらい次の手を打ってません!どうしよう!!そう考えると、「ピ〜ヤ」「だいじょぶだいじょぶ〜」といった新ギャグを次々に発表する小島よしおさんは戦略的に正しいんですね。すごい。