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『ニセ札』を見ました!

<今年見た映画 39>
情報処理技術者試験のあと名駅に移動し、シルバー劇場にて映画『ニセ札』を見ました!キム兄こと木村祐一監督作品です!
戦後まもない頃、紙漉き産業が盛んな山あいの村で、元軍人の村の名士、紙漉き職人、商売人、写真屋、村人の信頼厚い小学校の先生などの人達が、発行されたばかりの千円札のニセ札作りをたくらむというお話でした。実話に基づいたお話なんだそうです。


感想:かなり面白かったです!倍賞美津子さんの味わい深い演技がすばらしかったです。中田ボタン師匠もちょっとだけ出てました。


全篇通して、切ない空気に包まれているのが良いです。インパルス板倉さん演じるお調子者の男のキャラクター、倍賞美津子さん演じる小学校の先生が育てている息子さんに知的障害があって幼児的な振る舞いをするところ、その小学校の先生がニセ札作りへの参加を決意する場面など、色々な部分に、破滅のにおいのようなものを感じました。
戦後まもなくという時代背景もいいですね。貧しさと、まだ戦時中の空気を少し引きずっている暗さがあって、せつない雰囲気です。戦後のドタバタの中だから、田舎の村でもニセ札作りが不可能ではないんだろうなーと思わせる説得力もありますしね。
結末部分もおもしろかったです。お金なんて所詮は紙切れじゃないかみたいな風刺的な。


あとエンドロールで『西方凌(新人)』という文字が出たとき、あーそういえばあの人が熱愛発覚の相手かーと思いました。