<今年読んだ本 62>
『日記力 『日記』を書く生活のすすめ』阿久悠/講談社+α新書
偉大なる作詞家・阿久悠先生の語り下ろしの本です。阿久は20年以上も、手書きの日記を書き続けたそうです。その日記の書き方についての話がメインですが、日記を書くことを通じて阿久先生が感じた、時代と人の心の移り変わりの話なども出てきます。
日記力―『日記』を書く生活のすすめ (講談社プラスアルファ新書)
阿久 悠
講談社 2003-06
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asin:4062722011
感想:ひじょうに面白かったです!
阿久悠先生の日記は非常に独特で、その日記のスタイルについての説明を引用しますと、
感傷的な記述は極力避けて、その日一日僕の興味のアンテナに引っかかってきたものを、世界情勢から国内の事件、スポーツの結果から記憶に残る言葉、それから僕の考えと行動までを同格に書くというスタイルにたどりついたというわけです。
とのことです。
日記の書き方は、まずはメモ。ニュースを見てアンテナに引っかかったことや、思いついたアイデアを、全てその場で紙にメモする。夜になったらその日書いたメモを全部集めてきて、「その日のニュースのベスト5」を決め、日記帳1ページにまとめて書く。みたいな感じだそうです。あと日記帳のページの隅に、毎日一首の「ニュース短歌」を書かれております。さすが偉大な作家だー。
わたくしも見習って、少しは後日の資料となるような記述を書こうと思って、多少実践しています。気象とか。しかし自分でも、別にどうでもいいとは思います。
あと、ところどころのページに掲載されている、著者近影みたいな阿久悠先生のスナップ写真が非常に素敵です。派手な柄のアロハシャツ姿でポーズを決めている姿がたいへん渋い。こんな大人になりたい。