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『ダークゾーン』を読みました!

<今年読んだ本>
『ダークゾーン』貴志裕介/祥伝社
小説です!『悪の教典』がおもしろかったので読んでみました。表紙はエンボス加工で、六角形が敷き詰められた模様になっています。
主人公は将棋棋士のプロを目指す奨励会に所属している大学生で、ふと気づいたら謎の異世界にいて、化け物のような姿に変化した知人友人たちも一緒にいて、将棋をモチーフにした謎の殺し合いゲームをさせられるという話でした。「対局」と呼ばれる異空間での殺し合いゲームの場面と、「断章」と題された現実世界の昔の回想シーンが交互に出てきます。

ダークゾーンダークゾーン
貴志祐介

祥伝社 2011-02-11
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感想:なかなかおもしろかったです!
将棋用語や囲碁用語がたくさん出てきて、『ヒカルの碁』を思い出しました。彼女が囲碁の新初段だし。将棋は4段からがプロで、囲碁は初段からプロです。
軍艦島へ行ってみたい。


ゲームの場面の頭脳戦の描写が多くを占めますが、内容的にはゲームがメインではなく、それよりも「なぜこんな世界で殺し合いゲームをさせられるのか?登場人物とどんな因縁があるのか?昔に何があったのか?」等の各種の謎謎が徐々にあきらかになっていく「断章」が面白かったです。現実世界では悲惨なことが起こったんだろうなーという悪い予感が徐々に高まってくる感じがよかったです。敵チームがいやなやつばかりで、味方チームはいい人ばかり。しゃべれないDF(ディフェンダー)は病院関係者と警察関係者。奥本をやけに敵視する主人公。


最後はあっけない感じでしたが悲しかったです。