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クリスマスイブに新宿末広亭の夜の部と、深夜寄席を見ました!

新宿末広亭 夜の部

新宿にある寄席「新宿末広亭」に行き、夜の部を見ました!客席はほぼ満席で、真ん中あたりに1席空いてた椅子にむりやり座らせていただきました。入場料は2700円でした。
全員すごい面白かったです!
特記事項として、客席に、俳優の村松利史さんらしき方がおられました!!たまに「さんま御殿」に出ていい味出してる俳優の方です!後で調べたら、村松さんは演芸専門誌「東京かわら版」に連載を持っていたこともある演芸通のようですし、あのお顔と髪型は、きっとご本人に違いありません。むかし家今松師匠の高座を、満面の笑みを浮かべてご覧になっていました。いい笑顔でした。握手してもらえばよかった。

演目と感想(敬称略)

  • 三遊亭歌太郎:猿後家 17時をちょっと過ぎて入場したので、途中から見る状態になてしまいました。おもしろかったです。
  • ホンキートンク:漫才 ホンキートンクとはアメリカ南部の言葉で「安酒場」という意味だそうです。日本語で言うと「さくら水産」に相当するとのことです。歌ネタが面白かったです。
  • 柳家さん喬:真田小僧 さん喬師匠が比較的早い順番で出てこられました!お囃子さんに「ジングルベル」をリクエストして演奏してもらってました。さすがさん喬師匠、自由だ。
  • 三遊亭丈二:病院に行った話(漫談みたいな感じ) 円丈師匠のお弟子さんで、二つ目までの名前は「小田原丈」だったそうです。小田原市とは何の縁もないそうです。寄席で演者の名前が書かれる「めくり」が、他の寄席では紙だけど、新宿末広亭の場合は木製の板だそうです。取り外して見せてくださいました。確かに板でした。爆笑の漫談でした。R-1に出てほしいと思いました。
  • 柳家紫文:俗曲 「演芸界の久米宏」と名乗っておられました。たしかに似てた。爆笑の三味線漫談でした。R-1に出てほしいと思いました。
  • 柳亭左龍:棒鱈 料理屋で二人連れの侍がお酒を飲んでいたら、となりの部屋の田舎侍が変な訛りでめちゃめちゃの唄を唄い出して、はちゃめちゃになるという話です。いやー笑いました。
  • 古今亭菊龍:壺算 オーソドックスな壺算でした。笑いました。
  • 松旭斎美智、美登:奇術 紐を結んだり切ったり、帽子から何個も何個も時計を取り出したりする手品でした。お客さんとの絡みで、お客さんをぞんざいに扱うのが面白かったです。ベテランの味だなーと思いました。手品は生で見ると不思議だ。
  • 三遊亭吉窓:大安売り 相撲取りが地方巡業に行って、結果を聞かれて「勝ったり負けたりでした」という話です。いやー笑いました。
  • 柳家小袁治:夢の酒 夢の話なのですが…見ている私がうとうとしてしまいました…。疲れが出たか。無念
  • 柳家〆治:松竹梅 さらっと笑いました。
  • ロケット団:漫才 早くも、金正日総書記死去の時事ネタを取り入れていました!さすが真打!今年のニュースを振り返るネタや、CMネタなどでした。笑ったー。
  • 桂才賀:台東区役所にいた面白いジジイとババアの話 なにこの師匠!!まず、髪型がナイキ型!!そして話も爆笑!!この師匠すげえ!!寄席に来てよかったーと思いました。
  • 柳家小里ん:長短 すごく気の長い人と、やたら短気な人の、性格は正反対だけど仲よしな二人のやりとりの話です。気の長い人のゆーーーっくりしたしゃべりを聞いていたら、すごく幸せな気分になりました。そして、気の短い人の一瞬の合いの手で笑いました。ベテランの芸を堪能しました。いいもの見た。
  • 鏡味仙三郎社中:太神楽 日本のジャグリング、太神楽です!これを寄席で生で見たかったんです!見れて嬉しい!まずはバランス芸。口にくわえた棒に土瓶を載せてバランスを撮ったり、おでこに棒や毬や房飾りを立ててバランスを取りながら房飾りを振ったりしてました。このバランス芸は日本オリジナルの、世界に通じる芸だと思いました。そして「ばち」や「笠」を使う、投げる系のジャグリング(トスジャグリング)は、道具は和風ですが技は西洋式のジャグリングと同じで、新鮮な感じでした。ジャグリングの基本の「カスケード」は、太神楽では「地取り」と呼ぶみたいです。笠6枚を二人でパッシングしてました。西洋のジャグリングは、タンクトップみたいな衣装を着た細マッチョな若者が演じるイメージですが、日本の太神楽はそれとは真逆で、枯れた雰囲気のおじさんが粋にさらりと演じます。味があります。太神楽を世界に広めるべきだ!
  • むかし家今松:味噌蔵(たぶん) トリです。けちべえさんが、お嫁さんをもらって、出産費用等をけちって済ませようとするみたいな話です。けちな旦那が奉公人にかける言葉のこまかい言い回しがすごい面白かったです。笑いましたー。

面白かったです。

新宿末廣亭 深夜寄せ

新宿末広亭で夜の部を見たあと、引き続いて、毎週土曜日の夜9時半から開催される「深夜寄席」を見ました!若手落語家の方4名が出演されて、入場料は500円です!お得!!
面白かったです。

演目と感想(敬称略)

  • 柳家喬の字:ろくろ首 埼玉県岩槻市(現さいたま市岩槻区)の出身で、「岩槻ねぎ大使」「岩槻人形大使」を務めているそうです!で、2012年1月10日のはなまるマーケットの岩槻ねぎ特集に数秒間写りこむかもしれないそうです。のんきなおぼっちゃんのキャラクターが面白かったー。
  • 三遊亭時松:ふぐ鍋 幇間の一八とだんな様が、ふぐ鍋を食べようとするけど、毒がこわくてなかなか食べる決心がつかないという話です。一八とだんな様のやりとりがおもしろかったー。暖かい鍋物が食べたくなりました。食欲を刺激される落語っていいですね。ところで、話の中に「乞食」という単語をたくさん使っていました。古典落語ですから“ホームレス”と言い換えるわけにもいかないし、現代では不適切とされる表現を使うのも止むを得ないとは思いますが、ちょっと、いいのかなーと思ってしまいました。放送禁止用語ですからねー。言葉狩りをする必要はないですが、無遠慮に言葉を使うのもどうかなー。難しいです。で、落語のあと、余興として、着物の裾をまくりあげて鉢巻を締めて「かっぽれ」を踊っておられました。めでたいものを見れてうれしかったです。
  • 台所鬼〆:源平盛衰記 爆笑でした!源平合戦の様々なエピソードを講談っぽく語る話です。その話のあいだにちょこちょこ挟み込まれる、話の本筋とは関係のない余談が面白かったです!ローソンのチョコメロンパンは、そのまま食べると板チョコが安っぽいけど、レンジで温めてから食べるとチョコがクリーム状になって絶品だそうです。あと、皆が信号無視をしている交通量の少ない横断歩道で、自分一人だけが信号を守って待っていたら、あるとき、うしろから来てた人が自分に続いて立ち止まって信号待ちをしだして、そのとき勝ったと思った話とか。笑ったー。ところで源平盛衰記といえば、談志師匠の若かりし日の得意演目だったんですよね。お悔やみ申し上げます。
  • 林家たけ平:芝浜 年末の落語と言えば芝浜です!年末に生で聴けてうれしいです!たけ平さんバージョンの芝浜は、主人公の男が「今はグータラしているけど根は真面目な男だ」というのを、しっかり描写した演出でした。オチ前に爆笑の一言があったりして面白かったです。しかし不満点を言うと、主人公の独り言による状況説明のセリフが多くて、説明過多に感じました。DVDで見た談志師匠の芝浜は凄いんだというのを改めて感じました。談志師匠、お悔やみ申し上げます。

いやー500円でこれはお得な内容でした。ヘーイ