ミツカン味ぽん~人生の交差点~
「見つかんないときゃ 耳つかんで 足をポンと打ちゃ 味ぽんだ~!」
と、西田敏行さんと岡本夏生さんが歌っていたのは、1993年に放送されていた「ミツカン味ぽん」のCMです。
このミツカン味ぽんのCMは、それぞれ全く異なる道を歩んできた、西田敏行さんの人生と、岡本夏生さんの人生が、ほんの一瞬だけ交錯した、非常に貴重な瞬間を記録したものであると思います。
図示すると下記のようなイメージです。
この一瞬に、ミツカン味ぽんのCMは撮影されたのです。
もしも、西田敏行と岡本夏生の人生が、もう少しだけ離れていたら
西田さんと岡本さんの人生が交差したおかげで、ミツカンのCMが成立し、長く印象に残る名作になりました。
ここで、仮に、西田敏行の人生と岡本夏生の人生の距離が、もう少しだけ離れていたら、どうなっていたかを、考えてみましょう。
図示すると以下のようなイメージです。
この場合、西田と岡本は、互いの人生に相互影響を与えることは可能であるものの、距離が離れているため、かなりの無理が生じると考えられます。
この距離を埋めてミツカン味ぽんのCMを成立させるためには、岡本の腕を伸ばし、さらに西田の耳も伸ばす必要があります。
具体的には以下のような状況です。
こんなことは現実には不可能です。
西田と岡本の人生に接点があって、よかったですね。
注:実際に放送されたCMでは、岡本夏生さんが西田敏行さんの耳を掴んでいる場面は無く、自分で自分の耳を掴んでいたらしいです。
心配は無用だったんですね。、