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72・『スウェーデンで家具職人になる!』を読みました!

<今年読んだ本 72>
スウェーデンで家具職人になる!』須藤生/早川書房


著者はスウェーデンで家具職人をされている方です。ご自身のウェブサイトもあります。
http://www.ikuru.net/
スウェーデンの工芸学校に留学して、家具職人試験に合格するまでの修行の日々について書いてある本でした。

感想:かなりおもしろかったです!家具の製作過程や、工芸学校の授業内容、出産・子育ての話まで、日々のできごとが細かく書かれていて、読んでいて留学を疑似体験するような面白さがあると思いました!いやー、修行は厳しそうですが、これでもかと充実した日々のようで、羨ましいです。木工のことはよくわかりませんが、職人の技術ってすごいんですね。家具作りの作業工程の写真も大量に載っているので、資料的価値も高いのではないでしょうか。わー。
ほんとに写真が多くて、見ているだけで楽しい本です。まず、載っている木製家具の写真がきれいです!どの家具も、木材の継ぎ目がなめらかで、角がピシッとしていて、こんなのを手作りで作れる職人の方々ってすごいですねえ。手作り家具は、ひとつの作品を作るのに数ヶ月かかって、お値段は数十万円ぐらいするらしいです。すごい世界だ。あと、お子さんの写真も載っていまして、この子が非常に可愛らしくてある意味卑怯だと思いました。


家具職人学校では、「椅子」や「棚」といった課題が出され、課題の製作過程で加工技術をひとつひとつ身につけたり、自分で加工方法を考えたりして、腕を上げていくみたいです。学生とはいえ作品が売られることもあるようで、まさに『OJT』ですね。
『ひとつの作品を数ヶ月単位で完成させる』という点は、私が勤めている会社での仕事(ソフトウェア)と共通していますが、正直いって私は「仕事を通じて技術を身に付けよう」という意識があんまり無かったです!だめじゃん!!須藤生さんを見習わんといかんなと思いました。